回転式拳銃(リボルバー)について

回転式拳銃(かいてんしきけんじゅう)またはリボルバー(revolver)とは、 回転するチャンバー(回転式弾倉)によって、弾を再装填しなくても数発撃てるピストルのこと。
拳銃ではなく小銃の場合は回転式小銃(かいてんしきしょうじゅう)と言う。


概説

チャンバー(弾を入れる穴)を複数持つ回転式シリンダーを備えている。 あらかじめまとめて数発分の弾を装填しておくことができ、弾をいちいち再装填せずとも、つづけざまに撃つことができる銃である。 連発式の銃としては比較的初期の方式にあたる。 装弾数については大抵のモデルで5-6発だが、80年代からは装弾数が7発や8発の製品も増えており、 小口径弾を使用するモデルの一部には装弾数が10発以上のものもある。

歴史

連発銃としての起源は古く既に16世紀には存在していた。 ノルウェーのマイハウゲン博物館に1597年のドイツ製フリントロック8連発のリボルバーが現存している。 しかし極初期のリボルバーは撃鉄(ハンマー)とシリンダーを別々に操作する必要があり、 実用品ではなくどちらかといえば貴族のステータスシンボルとして飾られていた。 リボルバーを普及させたのはアメリカで水夫をしていたサミュエル・コルトである。 サミュエルはハンマーを起こすと同時にシリンダーが連動して回転する機構(シングルアクション)で 1836年特許を取った。 20世紀初期には欧米では、リボルバーとは異なる方式の連発式銃の自動拳銃(オートマチック)が普及し始めた。 軍隊ではリボルバーからオートマチックへの転換が進んだが、 構造的信頼性の高いリボルバーは欧米の警察などの法執行機関でも引き続き多く採用された。 90年代を境に多弾数のオートマチックを採用する警察が各国でも増え、欧米の警察ではリボルバーは姿を消していった。 欧米の警察・軍隊ではほぼ使われなくなったリボルバーだが、民間の護身用拳銃としては今も現役である。